2012-01-01から1年間の記事一覧

定本 竹内浩三全集 戦死やあはれ

選挙後もいろいろ気持ちの落ち込みいよいよ激しく、久しぶりの更新になりました。大晦日にふさわしくないかもしれないけれど、今そこここに感じられる空気が怖くて。 ああ、戦死やあはれ 故国の風は 骨を吹き飛ばした故国は発展に忙しかった 女は 化粧に忙し…

聡明な女は料理がうまい

アノニマ・スタジオのウェブサイトをのぞいて驚いた!70年代のベストセラー、桐島洋子女史の名・料理エッセイが復刊されるという。解説は『暮しの手帖』編集長の松浦弥太郎さんです。 「本書は、優れた料理エッセイでありながら、 聡明な人になるためのヒン…

今週のお題「好きなお弁当のおかず」

なんだろう、好きなお弁当のおかず?その昔にしては斬新なアイデアだったと思うけれど、スパゲッテイ・ナポリタン。ケチャップたっぷりで冷えても美味しかったなあ。ちょっと横道。子どもたちのためにお弁当を作ることもなくなったけれど、娘が高校生の頃、…

ききがたり ときをためる暮らし

おふたり合わせて171歳というつばた夫妻の暮らしを聞き書きでまとめた一冊。お金がなくとも、楽しい思い出を、我が家の暮らしを紡いでゆこうと思いますね、きっと。小さなキッチンガーデンの様子や暮らしぶりは、これまでも雑誌で取り上げられたり、単行本…

 鶴見俊輔コレクション

久しぶりに街の本屋をうろついていたら、鶴見俊輔さんのコレクションに遭遇。これは買っておこうと思ったら文庫で1300円!でも、買うよ。 思想をつむぐ人たち ---鶴見俊輔コレクション1 (河出文庫) 作者: 鶴見俊輔,黒川創 出版社/メーカー: 河出書房新社 発…

幻聴妄想かるた

これが本物の幻聴妄想の世界だ!!東京・世田谷のハーモニー(就労継続支援B型事業所)が、自分たちの幻聴妄想の実態をかるたにした。彼らの幻聴妄想の世界を知ることは、共存の意味を学ぶことである。[こんなふうに使ってください]*医療者――心理教育のツー…

今週のお題「秋においしい“甘いもの”」

芋栗大好き娘は長じて、芋栗大好き婆になりました。初めてのケーキ屋さんでは、まずモンブランでその店のレベルを判断します。こういうのもよし↓[rakuten:pao:10000001:detail]でも、うちで一番よくつくる秋のケーキのレシピはこれ↓ さつまいもとりんごの天…

子どものための美しい国

父王の死によって、幼くして王位についたマットは、子どものためのユートピアをつくろうと、つぎつぎに画期的な改革にのりだす。世界一の動物園をつくること、国中の子どもたちに毎日チョコレートを配ること、子ども国会の設立。ところが、スパイの暗躍や親…

イサム・オン・ザ・ロード

昨年秋に亡くなられた秋野亥左牟さんの半生記、とひと言で片付けるなんてとてもできませんが、新装版となって登場。 イサム・オン・ザ・ロード 作者: 秋野亥左牟 出版社/メーカー: 梨の木舎 発売日: 2012/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 秋…

これならできる!自然菜園

今、借りている家の横に畑があるのだが、どうにも土地が固くて難儀している。大家さんはもうすぐ夏野菜の苗も植えられますよとは言ってくださったがなにしろ土が固い、固い。自然農を目指していたとか聞いていたが、これまでせっせと耕してきた者にとって、…

 実はスゴイ!大人のラジオ体操 DVD付き

ラジオ体操といえば、夏休み、眠い目をこすりながらペラペラの出欠カードを首から下げて、ズックをつっかけて校庭に走った思い出かな。昔は休み中、毎朝だったのに、最近は1週間くらいでおしまいなんだって?ラジオ体操から帰ると、門の前の狭い路地をお掃除…

すしロール

海外では人気の巻き寿司、「SUSHI ROLL」。でも日本の食卓から消えつつある巻き寿司。あなた、巻けますか?と聞かれたら、むむむ、巻けません。。 すしロール 作者: 文化出版局編 出版社/メーカー: 文化出版局 発売日: 2010/09/17 メディア: 単行本 購入: 2…

脇阪克二のデザイン

日本人として初めてマリメッコで活躍したテキスタイルデザイナー、脇阪克二。60年代、単身フィンランドへ渡り、有名な「BO BOO」のデザインを生み出しました。マリメッコ時代やその後移ったニューヨークのラーセン社・ワコール インテリア ファブリック・京…

トリュフォーの手紙

今年生誕80年とはいえ、52歳の若さでなくなってからもう30年近くか。いろいろ見た中で忘れられないのが、「突然炎のごとく -Jules et Jim」。 トリュフォーの手紙 作者: 山田宏一 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2012/07/27 メディア: 単行本 クリック: 5…

ふらんす夏休み学習号2012

脳内のどこかに残っているはずの、さびついたフランス語を少しでも蘇らせようと思い立ったので、夏休みの宿題帳・フランス語版に挑戦してみようかと。CD付きなので、目と耳から文法の整理ができ、最初の500語単語集つき。仏検5級模擬試験の答案は採点し、返…

地宝論

県知事選・某候補の応援に駆けつけてくださった環境活動家の田中優さん。環境活動家とは何ぞや?と、事務所に置いてあったこの本を読んでみた。地域から地球規模の問題を考える、そんな姿勢が良く分かる一冊。対立候補は道路やハコモノ建設で地域が良くなる…

「主権者」は誰か――原発事故か​ら考える (岩波ブックレット)

「主権者」は誰か――原発事故から考える (岩波ブックレット) 作者: 日隅一雄 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2012/04/13 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 4人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (6件) を見る 連休明けに、ほぼ一年ぶりに福島…

 3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ(岩波ジュニア新書 710)

「自分に嘘をつかず、直面した問題から安易に逃げず、精一杯考えて、その状況の中で最善だと思う生き方を貫くこと」、『裸のフクシマ』で311直後の福島の現実を描ききったたくき氏からのメッセージ、若い人たちに是非読んでほしい。★ http://takuki.com/kimi…

猫の客

猫のいない生活がはや一年、切ない。猫モノは避けているのですが…。 猫の客 (河出文庫 ひ 7-1) 作者: 平出隆 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2009/05/30 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (29件) を見る

住み直す―ものと心の整理整頓、この先に向かうために

約80m2の高層マンションから、約35m2の二間暮らしへ。居住面積が3分の2になったら、人生の「優先順位」が見えてきた!大切なのは思いきった決断と小さな工夫。「住み直す」=暮らしと生き方の整理整頓によってこんなにも生活しやすく、心豊かな日々が始まる…

鶏のプラム煮

イランの伝統弦楽器タールの奏者として活躍していたナーセル・アリはなによりも大切にしていたタールを妻に壊され、生きる望みを失った。死を決意してから8日後の彼の死まで、ナーセル・アリの最期の日々が始まる。はたしてタールの音色に秘められた想いとは…

私たちは“99%”だ― ドキュメント ウォール街を占拠せよ ―

私も「99%」だ!2011年9月17日「ウォール街を占拠せよ」を合言葉に,貧困・格差の是正を求める運動が始まった。「占拠」に共感を寄せたS.ジジェク,J.バトラー,A.デイヴィス,R.ソルニットらの発言・エッセイと、「占拠」の始まりの2か月間を活写。…

着物地でシンプルスタイル

着物のリメイクというといかにもというデザインが多いように思いますが、昆布さんの作品はシンプル、かつおしゃれ心を満足させてくれるデザインばかり。直線縫いで出来るので、自由に布を選んで作ってみたい。 着物地でシンプルスタイル 作者: 昆布尚子 出版…

南方熊楠 森羅万象に挑んだ巨人(別冊太陽 日本のこころ 192)

気になる人だが、その大きさ、広さ共に近寄りがたし。で、生涯と思想をビジュアルに展開した、熊楠を知るためのエンサイクロペディア・この一冊を読んでみてはどうだろうか。 南方熊楠―森羅万象に挑んだ巨人 (別冊太陽 日本のこころ 192) 作者: 中瀬喜陽 出…

トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白

ムーミンの作家ヤンソンは優れた短篇小説作家でもある。フィンランドの暗く長い冬とオーロラさながら、孤独と苦悩とユーモアに溢れた17篇を集める。(筑摩書房サイトより引用) トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白 (ちくま文庫) 作者: トーベヤンソン,Tove Janss…

貧乏人の経済学

世界レベルの貧困線にある人々の暮らし、家賃を除いて日々の生活に必要なものすべてを一日120円でまかなう暮らしを想像してみよう。世界の貧困と闘うには、その生活の複雑さと豊かさを理解するところからはじまる。希望と知識、そして努力。 貧乏人の経済学 …

いのちか原発か

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」40年間一貫して「反原発」を貫いた小出先生と、「世界一の原発銀座」若狭で反対運動を続けてきた反骨の僧・中嶌哲演さん(明通寺住職)による反原発直言対談。中嶌さんは原発反対福井県民会議代…

セレモニー服のシンプルレシピ ソーイングはじめましょ。

セレモニー服というジャンルがあるのか…、知りませんでした。子どもの入園、入学、卒業式の時にママが着ていく服ということでしょうかね。定番の春色のスーツなどがしっくりこないと感じる方々へ、綿やリネンを中心としたデザイン4パターンから展開。 セレモ…

なみだふるはな

1950年代水俣、そして2011年福島。企業と国家によって危機に陥れられたこの二つの土地の悲劇をそれぞれに目撃した石牟礼道子、そして藤原新也の二人が、絶望と希望の間を揺れ動きながら語り合う。 なみだふるはな 作者: 石牟礼道子,藤原新也 出版社/メーカー…

今週のお題「オススメのマンガ」「歩道橋で会いましょう」@週刊モーニング

今週発売の週刊モーニング掲載の読み切り「歩道橋で会いましょう」、ゆるくて深い。オススメです。作者は魚屋猫助(ととやねこすけ)さん。