小説・エッセイ・詩歌

定本 竹内浩三全集

戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ 遠い他国で ひょんと死ぬるや だまって だれもいないところで ひょんと死ぬるや ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や 白い箱にて 故国をながめる 音もなく な…

猫のパジャマ

猫を拾った男女をめぐる極上のラブストーリー「猫のパジャマ」、初期の名作「さなぎ」他、珠玉のスケッチ、SF、奇譚など、ブラッドベリのすべてが詰まった短篇集。絶筆となった自伝的エッセイ「連れて帰ってくれ」を特別収録。(河出書房新社サイトより引用…

定本 竹内浩三全集 戦死やあはれ

選挙後もいろいろ気持ちの落ち込みいよいよ激しく、久しぶりの更新になりました。大晦日にふさわしくないかもしれないけれど、今そこここに感じられる空気が怖くて。 ああ、戦死やあはれ 故国の風は 骨を吹き飛ばした故国は発展に忙しかった 女は 化粧に忙し…

猫の客

猫のいない生活がはや一年、切ない。猫モノは避けているのですが…。 猫の客 (河出文庫 ひ 7-1) 作者: 平出隆 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2009/05/30 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (29件) を見る

トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白

ムーミンの作家ヤンソンは優れた短篇小説作家でもある。フィンランドの暗く長い冬とオーロラさながら、孤独と苦悩とユーモアに溢れた17篇を集める。(筑摩書房サイトより引用) トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白 (ちくま文庫) 作者: トーベヤンソン,Tove Janss…

小池邦夫の落書帖

“絵手紙”の小池邦夫さんが10年間、奥様に綴られたメッセージ。アーサー・ビナードさんの英訳がすばらしい。 小池邦夫の落書帖 作者: 小池邦夫,英訳 アーサー・ビナード 出版社/メーカー: 文化出版局 発売日: 2012/01/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…

虚子に学ぶ俳句365日・子規に学ぶ俳句365日

一年三六五日、一日一句、学んでみよう。 虚子に学ぶ俳句365日 作者: 『週刊俳句』編著 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2011/05/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 子規に学ぶ 俳句365日 作者: 週刊俳句 編 …

押し入れの虫干し

料理家の高山なおみさんが、曇りない五感で紡ぐ、少女の頃の濃密な時間。四季によりそい、原点を旅した、自伝的な物語。 (リトルモア・サイトより引用) 押し入れの虫干し (真夜中BOOKS) 作者: 高山なおみ 出版社/メーカー: リトル・モア 発売日: 2011/12/1…

わたしはここよ&もうすぐ夏至だ

「何といふ顔をしてわれを見るものか私はここよ吊り橋ぢやない」河野裕子 わたしはここよ 作者: 河野裕子 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2011/11/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 「一日が過ぎれば一日減つてゆく君との時間 もう…

悲しみのゴンドラ

今年度ノーベル文学賞受賞作。「詩にとらえられた言の葉は、まるで消えゆく緑のようだ。脳卒中で言葉を奪われたのち、詩人は前後に深い沈黙をたたえる新しい色を染めあげた。そしてなによりもすばらしい黒。「ゴンドラは命を重く積み運ぶ、簡素で黒いそのか…

いやらしさは美しさ

ロングセラー『ぼくは本屋のおやじさん』から30年、早川義夫の最新エッセイ集。その昔のジャックスの頃しか知らなかったけれど、YOU TUBE で最近の歌を聴き、また聴き始めました。★早川義夫公式サイト http://www15.ocn.ne.jp/~h440/index.html いやらしさ…

笑う子規

このあたりから俳句に近づいてみてもいいでしょうか。 笑う子規 作者: 正岡子規,天野祐吉,南伸坊 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2011/09/06 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (6件) を見る

ランボー全集・個人新訳

生き生きとした“今”の日本語による、清新な詩篇と散文。これまでほとんど顧みられなかったアフリカ書簡に斬新な解釈を施した訳者による個人完訳。 また見つかったよ。何がさ?――《永遠》。太陽といっしょに 行ってしまった海さ ランボー全集 個人新訳 作者: …